お金を稼ぐ Part1
2016/09/08
アルバイトやパートでお金を稼げるのか
お金を稼ぐPart・1では、田舎で仕事を探したり、自営の可能性を考えてみました。
田舎に移住しても収入が安定しなければ継続してその地で暮らしていくことは出来ないのが普通です。
人それぞれ事情はあるでしょうが、田舎暮らしをはじめても少し経ったら元の所に戻ってしまうケースは、その地で満足に仕事が見つからないため収入が安定しないというのが原因と言われます。
そこで、田舎でお金を稼ぐにはどうしたらよいのかを少し考えて見たいと思います。
平均的な生活費はどのくらいかかるのか
まず生活費の基準を何処におくかですが、人事院が国民の標準的な生活費の水準を算定した「標準生活費」というものがあります。
労働安全情報センター
日本の家計の棄損状況~平成23年4月の人事院世帯人員別標準生計費
これを見る限りでは、2人世帯では169,340円、約170,000円となっています。
その内訳を見てみるとこのようになります。
- 食料費・・・32,730円
- 住居関係費(家賃、水道光熱費、家具・家事用品)・・・57,250円
- 被服・履物費・・・5.430円
- 雑費Ⅰ(保険医療費、交通・通信費、教育、教養娯楽費)・・・44,620円
- 雑費Ⅱ(諸雑費、交際費、こづかい、仕送り金)・・・29,310円
3人世帯では、196,930円です。
2人世帯と比べると、大まかなところでは食費が1万円程度上がり、後は雑費ⅠⅡの合計が25,000円程上がっています。
これはあくまで平均的な生活費の水準ですから、誰にでも当てはまるというものではありません。
当然年齢によって違ってきますし、地域によっても違ってきます。
ちなみに、夫婦二人である程度節約すればもう少し少なくなると思います。
下記は、空き家を1~2万程度で借りて、保険はネットで安い商品を探し、電話はラインやスカイプを多用する、といったような生活をしたときの予想生活費です。
- 食料費・・・約30,000円
- 住居関係費(家賃、水道光熱費、家具・家事用品)・・・約35.000円
- 被服・履物費・・・約3,000円
- 雑費Ⅰ(保険医療費、交通・通信費、教育、教養娯楽費)・・・35,000円
- 雑費Ⅱ(諸雑費、交際費、こづかい、仕送り金)・・・約20,000円
一応上記の計算では123,000円にはなりますが、理想どおりにはいかないとしても150,000円位では納まるかと思います。
また、ネット通販のアマゾンや楽天を使えば買い物にも不自由しないと思います。特にアマゾンは送料もかかりませんし、ほぼ最安値で何でも購入できると思いますから、それらを利用すれば実現可能な生活費だと思います。
どの程度稼げるのか
では、生活費はなんとか15万近辺に抑えたとして、それをどのようにして作るかというのが問題です。
需要がある資格でもあればいいのですが、何もなければアルバイトやパートを探さなければなりません。
田舎のアルバイトの賃金を調べてみると、およそ650円位から700円、高くても800円位です。最低賃金もそのくらいですから、この賃金はあながちかけ離れていないと思われます。
仮に680円だとして、15万稼ぐには220時間は必要です。
月に30日仕事するとして、最低1日7時間は必要です。
一人で毎日7時間労働は不可能ですから、どうしても夫婦共働きをしなくてはなりません。夫婦二人では何とかなりそうですが、問題は仕事が安定して有るかです。
奄美群島には民間の職業斡旋会社はなく、求人は地縁・血縁での紹介を除くとハローワークか地元新聞に掲載される求人情報がほぼ全てになります。そして、奄美群島の雇用機会は極めて少なく、求人は奄美市名瀬に集中しています。賃金も都会に比べるとかなり見劣りするのも事実です。厚生年金に加入していない事業所もあります。当面の生活資金を持たずに「何とかなるさ」と考えて移住してきて、何とかならずに内地に戻る人もいます。内地ではサラリーマンであっても、移住後には自分でスモールビジネスを始める人も多いです。就職だけでなく、自営の道も視野に入れるのも一つでしょう。
奄美大島を例を見てみると、求人は人口が集中する奄美市名瀬に集中しており、それより地方に行けば雇用の機会は極めて少ないということが載せられています。しかも、それほどいい仕事がある感じはしませんし、賃金も安いことが伺えます。
これは何も奄美に限ったことではなく、地方に行けば行くほどこのような傾向は強いと考えられます。
さて、あなたは最低限必要と考える生活費を稼げる仕事を探す自信がお有りですか。これをクリアしなければ田舎暮らしは実現しないと思いますよ。
アルバイト・パートの種類
田舎暮らしの仕事でも書きましたが田舎にありがちなのが農業や土木関係のアルバイトです。土木関係の仕事は一年中あるかもしれません。
他には各種運転免許を利用した仕事、タクシーや観光バスの運転手、トラックの運転手です
需要がある資格があればそれを生かすことも可能です。観光地であれば、観光関連の季節限定アルバイトも一般的ですね。
仕事を探すにはハローワークがなんといっても一般的ですから気になる方は、下記の関連記事をご覧ください
目的の地域に知り合いや友人などがいるようであれば紹介してもらうほうが良い選択です。
どちらかと言うと田舎は閉鎖的ですし、地元民優先の傾向も考えられます。それに地元での評判を聞くことができるのは大きいことだと思います。
自営は可能だろうか
自営をしたいのであれば、観光ガイドなどを含めた観光関連の自営は地域によっては十分可能ではないかと思いますし、新しい遊びやスポーツによってはまだ参入の余地はあるかと思います。
飲食関係やそれを併用した民宿、あるいは観光関連と併用した民宿やペンションなども可能性はあるかと思います。
良く見かけるのは、飲食店です。
蕎麦屋とか、居酒屋、手作りパンの店なんてのもありました。
農業、農園や漁業、あるいは特産の塩を作り生活を維持している人も中にはいます。
興味があるかたは全国漁業就労者確保育成センターや全国新規就農相談センターなどを参考にしてみて下さい。
自営の場合は安い投資ではありませんし、やり直しは簡単ではありませんから事前の調査は十分に行うことが大切です。
むろん、インターネットを活用した特産物のネット販売も悪くはないですが、それらは既に何処でもやってますから新規参入は難しいかもしれません。
就職にしても自営にしても、公共機関や移住支援団体、地元民などから情報を聞き検討していくことが大切です。