田舎暮らしに臨む心理
2016/09/08
田舎に暮らしに憧れを持つ世代
田舎暮らしに憧れを持つ世代としては、恐らくですが、「団塊の世代」と言われる世代が一番多いのではないかと思います。
団塊の世代とは、昭和22年から26年頃までに生まれた人たちのこと。これは当時の経済企画庁長官だった「堺屋太一」という人が命名した呼び方です。
この時期は西暦でいうと1947年から1949年頃までの第一次ベビーブームと言われる時期で、今にしてみれば、最も出生数が多く年間で250万人を超えた期間です。
それが3年間の合計で見ると、800万人を超えるそうですから、2010年から3年間の約2,5倍位に当たります。
団塊の世代と呼ばれる世代の人たちの多くは既に605歳以上になります。この世代を特別ターゲットにしてるという事ではないと思いますが、年金を受給している人たちにある程度注目しているのは事実だと思います。
また、定年後の趣味を叶えるという意味でも田舎暮らしは適している世代だと言えるでしょう。
定年後の趣味
ある統計では定年後の趣味は以下のものが多いそうです。
そのいくつかを紹介してみましょう。
- 園芸・ガーデニング
- 読書
- ドライブ・ツーリング
- ピクニック・ハイキング・キャンプ
- 写真撮影
- サイクリング
- 森林浴・バードウオッチング
- 日曜大工
- スポーツ
他にも、パチンコやカラオケ、パソコン、買い物、音楽鑑賞、釣り、等、人により様々なものがあるのですが、上記に取り上げたものは比較的人気があるとされる趣味の一部です。
こうして見ると、自然とともにすごすような趣味が多いことがわかります。当然このような人たちは、田舎暮らしにある程度興味を持っても不思議ではないことが言えると思います。
誰もできることなら何時までも健康でいたいと願うのは当たり前。そのためには体を動かすことと趣味を持つことは重要だと思います。
そう思えば、田舎暮らしはこのような生活を実現するための最高の選択肢かも知れません。
田舎暮らしで夢を叶えたい人
世代は関係なく、田舎暮らしに何らかの夢がある人も多いと思います。
例えば、農業をしたい人、漁師になりたい人、民宿をやりたい人、趣味や特技を生かして商売を始める人、旅をしているうちに特定の地域が気に入ったて暮らしたいと思い人、サーフィンやダイビング、スキーなどの趣味を満喫するために移住したい人、大自然の中で子供を育てたい人、など、これも様々だと思います。
また、中には精神面に疲れが蓄積して田舎暮らしに癒しを求める人や漠然と田舎暮らしに憧れを持つ、というような人少なくないのかも知れません。
特に定年後に田舎暮らしを望むような方たちは、澄んだ空気の中で畑仕事などを行い、自分で安全な野菜などを作ったり、友人と好きなことをして豊かな時間をすごして暮らしすような計画を持つ方が多いようです。・・・もちろん若い方でも最近は農業に興味を持つ方はいると思います。
確かに田舎暮らしには、どこかのどかな空気が漂っていますし、なにか懐かしい雰囲気がします。しかし実際に住んでみると地域によって暮らしていくのが結構大変なところもあります。
田舎暮らしは何かと不便です。そして退屈です。(それがのどかな感じにさせると思いますが!!)それは、恐らく想像していると思うのですが、実際に経験してみると現実を知ることになると思うのです。
そのため、ただ単に癒しを求めたくて移住するというだけでは長続きしないと思います。その地に定住しても良いという覚悟で挑むならば、何らかの夢を持つのは非常に重要なことではないでしょうか。
既に田舎暮らしをしている人に話を聞くと、移り住むのための決意や準備、情報収集などが大変に感じるようですが、移り住んでから何をするかのほうがもっと重要だとも言います。
商売を試みる人も開けてみると実際には経営は大変であったり、何らかの都合で現地で仕事がなくなったりとか、目的があるかたはまだいいのですが憧れのみが強く移住するような方はしばらくすると帰りたくなるようです。
田舎に移住して何年も暮らしているような方は、比較的これらのことは事前に強く認識して行ったり、現地で臨機応変に対応できたりしているようでから、参考にしてみることも必要かと思います。