田舎暮らしのデメリット
2016/09/24
田舎暮らしの不便さとデメリット
田舎暮らしのデメリットについて考えてみようと思います。
今に比べて昔はそれほどでもなかったのですが、なんといっても人が少なくなったことでしょうか!!それによりいろいろな事が起きていると思います。
例えばこんなデメリットがあります。
- 学校が閉鎖され、通学が遠くなるため負担が大きい。
- 塾が少ないか、無いため学力低下が懸念される。
- 医師不足などにより医療機関が閉鎖される。
- 意外に物価が高いし交通の便も良くはない、海が荒れると生活物資が来ない。
- 少子高齢化により若い人への負担が何かと大きい。
- 仕事が少ないしほとんど無い、あっても低賃金。
- サルやいのしし、鹿などが人家の近くにまで出没してくるので作物を荒らされる。
- 治安に問題がある。(東南アジアなど一部地域での田舎暮らしの場合です)
- 土砂崩れ等の災害が常につきまとう。
学校が閉鎖され、通学が遠くなるため負担が大きい。
下記の産経新聞の記事を見る限りでは、全国の公立学校で470以上が廃校になっているようです。
当然少子化の影響によるもので、これを見る限り今のところほぼ毎年廃校数は増加しています。
小学校が最も多く、中学、高校という順位になっています。
興味深いのは、都道府県別に見ると東京が北海道に次いで多いことです。
東京の場合今まで人口過密により、学校数が多すぎたのか、不景気により二極化が進み子供を作れなくなった家庭が多いのか、その原因は分かりませんが、いずれにしても地方がこの廃校の影響を受け、不便な通学を強いられていることは容易に想像できると思います。
文部科学省は14日、平成23年度に全国の公立学校474校が廃校になったと発表した。少子化による児童・生徒数の減少が原因としている。廃校数は22年度の559校より85校減ったが、15年度以降、毎年度400校を超えている。 廃校の内訳は、小学校323校、中学校93校、高校50校、特別支援学校8校だった。都道府県別では北海道が51校で最多。次いで、熊本36校、鹿児島26校などが多かった。神奈川と佐賀は1校もなかった。今年5月1日時点で、在学者がいないため休校になっているのは435校だった。 4年度の調査開始からの廃校数は、計6834校。都道府県別では北海道の760校が最多だった。次いで東京389校、新潟303校と続いた。32校の滋賀が最も少なかった。
引用元:産経ニュース
塾が少ないか、無いため学力低下が懸念される。
この問題も上記のように少子化による影響で少なくなっています。
もともと都会に比べれば、田舎と呼ばれるような地域は塾が少ないか、有っても個人で経営しているようなところが多いのですが、子供が少なくなれば当然塾は経営できませんから減ってしまいます。
それでも今はネットが普及していますから、通信教育という手段もありますからまだ救いはあると思います。
医師不足により医療機関が閉鎖される。
医師不足は病院が閉鎖されるという深刻な事態を招いています。
特に地方にある総合病院ではその影響が顕著に表れていて、病院の閉鎖にまで追い込まれています。
また、何とか運営している病院であったも、専属医がいない病院も増加しており、緊急を要するような疾患への対処は当然遅れることになると思います。
日医ニュース
これを見ると、全国には「自治体病院」と言われる地域の総合病院等は全国に約1千あるそうです。
そのため、自治体病院の医師不足は直接その地域の医療の崩壊につながることになるのが最大も問題だとされています。
自治体病院から医師を引き上げなければならない状況になっているのか、もし医師不足になると診療科の縮小はもとより、病院の閉鎖にも追い込まれるという記事が載せられています。
物価が高いし交通の便も良くはない、海が荒れると生活物資が来ない。
はっきり言って物価が安くなる要因が見当たりません。
原則として大手の量販店やスーパーは少ないですし、個人店が中心です。
どこでも比較的見られるのは、「コメリ」と「JAのコープ」位です。
このような状況では企業間での価格競争は発生しませんし、不便な所ほど商品の輸送コストがかかりますから安く販売することに限界があるのです。
東洋のガラパゴスと呼ばれる「小笠原諸島」では、物資の輸送コストがかかるためどうしても島の物価が高くなってしまいます。その物価を少しでも下げようと、東京都は輸送費を一定の割合で補助して島民の生活を安定させているようです。
小笠原はちょっと極端な例かもしれませんが、船や飛行機で生活物資を輸送してもらっているような離島は、当然輸送費がかかりますし、悪天候が続けば品物自体が少なくなってしまうのです。
これは、食料や日用必需品に限らずガソリンや灯油も高くなってしまいます。
離島では、ガソリンはだいたい2割前後は高くなると思います。
少子高齢化により若い人への負担が何かと大きい
少子高齢化で社会保障制度は崩壊すると言われてかなり経つような気がします。
一向に少子化は食い止められないのですが、例えば年金を例にとると、このままいくと何年か先には若者1人で高齢者1人を支えるという自体にもなりかねないと言われます。
これは世代間格差と呼ばれる現象ですが、若い世代の人にとっては、このままでは自分が掛けた年金が将来もらえるのか不安になって当たり前だと思います。
下記の表は、年金負担額と年金給付額を世代間で比べているものです。
★世代ごとの保険料負担額と年金給付額 ( )は給付額/保険料額
(1)70歳(1940年生)=保険料1800万円:年金給付額5600万円(3.1倍)
(2)60歳(1950年生)=保険料2400万円:年金給付額4700万円(1.9倍)
(3)55歳(1955年生)=保険料3000万円:年金給付額4900万円(1.6倍)
(4)50歳(1960年生)=保険料3600万円:年金給付額5100万円(1.4倍)
(5)45歳(1965年生)=保険料4200万円:年金給付額5600万円(1.3倍)
(6)40歳(1970年生)=保険料4800万円:年金給付額5900万円(1.2倍)
(7)35歳(1975年生)=保険料5400万円:年金給付額6400万円(1.2倍)
(8)30歳(1980年生)=保険料6000万円:年金給付額7000万円(1.16倍)
(9)25歳(1985年生)=保険料6600万円:年金給付額7600万円(1.15倍)
(10)20歳(1990年生)=保険料7200万円:年金給付額8300万円(1.15倍)引用先:日本生活設計
仕事が少ないしほとんど無い、あっても低賃金。
田舎は仕事が少ないというのと、種類が無いというのは既に田舎暮らしの仕事、のページで解説しました。
それは人口が少なくなれば消費もサービスも少なくなるわけですから仕方ないことだと思います。
奄美大島への移住支援サイト・ねりやかねや
離島の奄美大島の例を見て見ると、移住を希望する人は事前に求人状況を把握しておくことが重要だと言う記事が載せられています。
それに、賃金は都会に比べると安いし、雇用機会も地方に行けば極めて少ないというのが現状だそうです。甘い考えで移住しても仕事が見つからず戻らなければならない人も多いみたいですから、それだけ厳しいということなのでしょう。
このような傾向は特に離島には起きていることで、離島でないとしても人口が少ない田舎にいけば行くほど仕事は少なくなります。
サルやいのしし、鹿などが人家の近くにまで出没してくるので作物を荒らされる。
昔は田舎といえども人口はそれなりにありましたから、鳥獣による被害は少なかったのです。
恐らく、すずめに稲を食べられる、なんてのがほとんどだったと思います。
今では、家の近くまでどうどうと猿が下りてきて、大きな顔をして畑の作物を食べています。そんな光景を車で走っていても時々見受けます。
どんな田舎に暮らしてるんだ・・・と言われそうですが、それほど田舎でもありません。都会とまでは言いませんが、普通の地方都市の郊外の出来事です。
ニュースでも時々見ますが、鳥獣による被害は深刻です。田舎ではそれなりの対策をしなければ、猿のために野菜を作っているようなものです。
治安に問題がある。
これは海外に移住したときに気をつけることです。
特に東南アジアは治安が悪いと言われますから、セキュリティがしっかりしたビレッジに家を購入するなどして住んだほうがいいと思います。
一般的に治安が悪いとされるのは、低所得者層が住む地区や田舎だそうです。
田舎は都市部に比べギャングも少ないですが、そのかわり警察も多くありません。
電話すら近くにないようなところがざらにありますから、何かされても通報することもできません。慣れるまでは、常に自分の身を守るための対策は準備しておいたほうがいいと思います。
土砂崩れ等の災害が常につきまとう。
自然災害はつきまといます。
特に多いのは土砂崩れや水害です。
南にいけば行くほど台風の影響を受けますので、それなりの被害は避けて通れません。
特に海が好きだからといって、海岸近くに家を購入するの考えものです。それでなくても塩害を受けますし、ちょっと海でも荒れれば水害も考えられます。
台風が良く来る「宮古島」では、家の屋根はコンクリートでした。内地から移住した人が海岸に別荘を建てましたが、瓦屋根にしたらしく屋根の一部が飛んだそうです。
これらはどれをとってみても結構大変な問題だと思います!!
しかしこの中でも改善されつつある点もあるようです。
それは医療機関の問題ですが、沖縄の島などはかなり深刻なようですが、ドクターヘリを使用して急患などに対処するというような試みが行われていくようです。
既にご存知の方も多いと思いますが、この件の詳細は「沖縄ドクターヘリ MESH(メッシュ)サポート」「ドクターヘリの現状と今後の展望」などをご覧ください。
これにより、沖縄のみならずその範囲は各地の田舎や離島に広がりを見せていくことが期待がされるところだと思います。
仕事の面も、インターネットが普及されていますから、調べれば低資本で何らかのネットビジネスも個人で可能ではないかと思いますし、この分野は今後も衰えることはないかと思います。ゆうなれば、どこに住んでいたとしても可能性はあると思います。
他にもこんな問題もあると思います!!
- 外食チェーンや娯楽施設が少ないか、まったく無いため退屈する。
- 近所付き合いで酒を飲む機会が多いので酒に強くなってしまうか、体を壊すかもしれない。
- 派出所が少ない地域では油断して飲酒運転をついしてしまい捕まらなくても事故を起こす。
- 地域の行事が多いし地域の役も多い。
- 日常生活にあまり変化がないので、同じような話をいつも聞かされる。
- 楽天的な人が多いが、都会では気にしないような細かい所を気にする傾向がある。
- 年寄りの昔話、戦争の話などをいつも聞かされる。
- 高齢になっても比較的健康な身体を維持できるが、変化がないため次第にボケる。
- 意外に見栄っ張りが多い!!
- 付き合いが濃くなるにつれ何かと干渉される。
- 「よそ者を受け入れない」、あるいは「よそ者には心を許さない」・・・と、言った傾向が強い!
- 噂話が早く浸透する。
- 常に人の噂を気にするためか、必ずお返し等で気を使わなければならない。
化粧をしなくなったり色が黒くなる。 - 春は山菜ばかり食べるので次第に飽きてくる。
- 床屋や美容院が無い。
- 田舎者だから馬鹿にされているのではないかと思い、よそ者に警戒心を持ってしまう。
- 一部地域ではネットの環境が悪い。
- デートがいつも釣りになる。
- 携帯が繋がらない場所が多い。
- ラブホテルが無い、有ったとしても知り合いに合わないか気を使う。
- 寄り合い(各種集会)では必ずといっていいほど、嫌でも飲まされる。
- 冷凍の魚が多い。
- 朝ニワトリが大きい声で鳴くので起きてしまう。
- トイレが汲取りのため臭うことがある。
- トゲに毒がある魚が磯にいるのをしらずに釣ったらつかんでしまう。
- きらいな虫や知らない虫、あるいは危険な爬虫類がいる。
- とにかく蚊が多い・・・そしてでかい!!
- 蛇が、飼っているニワトリの卵を食べる。
- 他の家の猫が自分の家に入ってきていたずらをする。
- 村に必ず威張る奴が一人はいる(笑)。
- 犬の糞が道端に落ちている・・・(たまに踏んでしまう)。
- 放し飼いの犬にかまれることがある。
- せみがうるさい。
- 蛇にかまれる。
※ここで取り上げた幾つかの問題点やデメリットはあくまでも経験と想像に基づくもので、内容を保障するものではありませんし全ての地域に当てはまるものではないのでご了承ください!