田舎暮らしの仕事
2016/09/12
仕事は見つけられるのか?!
田舎暮らしを始めたいのだが、はたして仕事があるのか気になる人も多いのかと思います。
年金や他の収入である程度暮らせる人たちはいいとしても、その地で収入を得なければ生活できないという人たちにとっては仕事があるかどうかは、最も大きな問題だといます。
貯金がいくらあったとしても、それは一時のことで、「無くなるまでになんとか探せばいいか・・・」のような甘い発想で現地に行ってしまうと大変なことになってしまいます。
田舎での仕事は、地域にもよるでしょうが基本的に仕事の種類と求人数は多いとはいえません。子供の頃から住んでいるといった、現地の人たちでさえ満足な仕事が見つからないことも多々あるようです。
仮に仕事があったとしても、短期のパートやアルバイトが中心で、正社員での雇用は特別な地域と、その地域にある会社で需要があるような資格や経験を持っているような人になってしまいます。
例えば、種子島にある「宇宙センター」に入っているような企業がそれにあたると思います。
また、パートやバイトは地域の人たちがある程度優先されます。それは一概には言えませんが移住者というのははたして何時までその地にいるのか解らないというようなことを雇用する側は考えるからです。それは、移住しても定住率が低いような地域では顕著に起きる傾向だと思います。
期間も限定されるのは、地方の多くはそれほど景気も良くないですし、観光地などは季節限定などという形式をとるからです。
どんな仕事が実際にあるのか、一度「iタウンページ」で調べて見る事をお勧めいたします。
比較的多い仕事とは
地方に比較的多い仕事は、「農業」や「林業」「漁業」の手伝いや、土木作業です。
地域によっては、季節限定の観光業や製造業の手伝いや若い女性限定の夜の仕事なども有ると思います。
土木作業は台風や災害などの後ではどこでも発生する仕事ですから、特に南の地域に多いと思います。大型運転免許や重機の運転免許、土木に関連した資格などがあれば有利になると思います。
農業や漁業は後継者がいないのです。
若い人が都会に行ってしまい、高齢化が進んでいますから、農業の手伝いのアルバイトは比較的簡単に探せるかも知れません。
ただし、慣れない人には仕事が大変な割には、賃金は高くはありません。時給で見ると600円から800円といったところです。
漁業も後継者不足が進んでいると言われますが、こちらは仕事内容によっては専門技術や経験を必要としますので、本気に目指すならば各地にある「漁業育成センター」等で学んだほうがいいかも知れません。
誤解してほしくないのは、農業や土木業が専門知識を必要としないと言うわけではありません。研修センターや育成機関はどの分野にもあります。
ただ、危険を常に伴う海の上では、それなりの覚悟が他の仕事よりは必要ではないかと思うのです。そういう意味でも、ある程度しっかりした知識は身につけておいたほうがいいのではないかと思います。
漁業を目指している人へ
一般社団法人・全国漁業就業者確保育成センターのサイトを紹介致します。
この組織は、新規就業者の育成と就労に関する情報提供などを行っています。
各地からの求人情報もそのつど発表されていますから、覚えておいて損はないと思います。
漁業就業者確保育成センターの概要
沿岸漁業とは、10トン未満の船舶で比較的近海で行われる漁業のことです。比較的近海とは、日帰りで行って来れるような距離です。
沿岸漁業は家族経営も多く、地域により漁法が違うこともあるそうです。
沿岸漁業の漁師になるための情報収集や、技術を習得する方法、必要とする資格の紹介、自分で始めるための準備や注意点、等を紹介されています。
遠洋漁業は、中大型船の乗組員として沖合200海里内外で操業する漁業です。1~2日の漁が多いようですが、中には数ヶ月の漁も有ります。
沖合漁業者になるための心得や、情報収集の方法、講習会などの案内、実践での注意事項、必要な資格、独立する手段、等が紹介されちます。
遠洋漁業と沖合漁業の図解での解説が分かりやすく紹介されています。
また、実際の漁業風景、漁村の生活、1日の生産活動、等が動画で地域別に紹介されていますので、様子が手に取るように解ります。
脱サラして漁師になった人の実際の体験談や、研修生の声、新人漁師へのインタビュー記事が紹介されています。
妻子を連れ転職して、生きがいを見つけたといったような声が寄せられています。比較的若い世代の人の声が寄せられています。
漁師に興味がある人を対象にした講習会、「漁業就業セミナー」の案内です。
「座学講習」といわれる、未経験者を対象にした仕事内容等の講習と、「乗船体験講習」と言われる本気に漁師になりたいと思っているを実際の船に乗船させての講習があります。
毎年何回かは行われるようで、基本的に参加費は無料ですが事前に申し込みをしなければなりません。
漁師に興味がある人や迷っている人、あるいは何かを探している人、どんな人でもある程度興味があれば誰でも参加できるフェアです。
実際現場で活躍している漁師さんの生活や仕事などを、直接聞くことができるようです。
また、研修制度の説明会や専門の相談員に相談できる「総合相談ブース」等、様々なコーナーが用意されています。全国の主要4都市で行われています。
漁師を募集している地域の求人者名と募集している漁業の種類、どんな船で何人募集しているか、年齢制限、給料、等就業情報の詳細が載せられています。
これを見ると、全国の港で募集しているのが分かりますから、自分で探す必要は要りません。